Cage-084-030


注意事項:
・神域ネタ
・致しております。
・無理矢理な描写があります。
・苦手な方はご注意ください。
・不穏です。








…重たい





目を覚ませばまた抱き抱えられている。
強く抱くその腕が自分の体に絡みついて離れない。
後ろを向けば顔の整った銀髪の男が目を閉じて眠っている。
自分と似た顔で、自分の本歌である男が俺を抱き抱えて目を閉じている。



 俺が目を覚ます度、この部屋から何度も逃げ出して、その度にこの男に捕まえられて、薬品入りの風呂にぶち込まれて、体がおかしくなったところでこの男に身体中を撫で回される。
 この男は頭がおかしいのではないか、いや、この本丸の刀自体が頭がおかしい、などと考えているうちに着せられた服ははだけ、身体中が毒に蝕まれたようにどろどろに溶け始めたような熱を帯びる。
 それを繰り返し、繰り返したことで、この男は、俺を抱き抱えて寝るようになった。


 振り解けないほどの強い力で抱きしめて離さないこの男は俺が眠るより遅く寝るのか、必ず俺の背に自分の腹をピッタリとくっつけて、肩に顔をくい込ませるようにして抱え込んでくる。
 眠る前に強力な睡眠薬をぶち込まれて意識が落ちた後に俺の身体を勝手に清めてから抱きかかえて眠るのだろう。趣味が悪い。



…この男の神域に閉じ込められて何度目の朝を迎えただろうか。



 2日。2日だけ貸してやってくれ、と政府のお役人に懇願され渋々了承したうちの審神者から、言いにくそうに、本家に向かってくれと言われたので、とりあえず朝のうちにはこちらにつくように自分の本丸から出た。
 本家の刀に異常が出始めれば分家の本丸の審神者か刀かが沈めにいかなければいけない。
 それがうちと本家との間に決められたルールだった。


 本家に着くなり早速この男に抱きかかえられる。離せ下ろせと抵抗しようにもそのままこの男の神域に閉じ込められ、服を引き剥がされて勝手に着替えさせられた。
 と思ったら、すぐ神域から出され、出されたと思えば同じくバグで性格が歪み切った薬研に薬を打たれたおかげで、頭の中が砕ける。
 胃の中を這いずり回るような気持ちの悪さが体を蝕んで、吐き出してしまいたくなるような、そんな感覚に襲われる。ただ、胃の中からそれが出る兆しはまだない。


何が2日だ。


 毎度毎度、バグでエネルギーが溜まりすぎるのか霊力が溜まりすぎて処理のしきれない刀が爆発する前に霊力を吸い取って自分の体に落とす役目として短期間で次から次へと駆り出される俺や主の身になってみろ、と何度も政府にも申し立てたはずだが、聞き入れてもらえず、俺はまだしも、主だけはうちの主なのだからよその刀の力を受けさせるのはもうやめてくれと懇願してやっと解放されは、した。
 したはいいが、なんでよりにもよって本家に今まで見たことのないようなひどいバグを抱えた監査官…本歌山姥切を置いたのか理解に苦しむ。


 俺が、あの本歌に初めてあったのは、まだ俺が今の主の初期刀になる前。
 政府管轄の施設で、自分にあてがわれた仕事をこれまたうちの本歌になる監査官に教えて貰っていて、ふと監査官が席を外した隙に来て、最初に言われた一言が、本家の俺に言われたこととまるっきり一緒だったのを覚えてはいる。


 その時点でバグってたはずだと思うのだが。


 俺のように、主が小さい頃に鍛刀され、顕現できずに政府の人間に顕現された刀なのかもしれないが、その時点で俺は主の力を受けすぎてバグを抱えていたことは知らされていた。
 うちの本歌だってそもそも、俺はバグを持っているからお前のところの本丸にはもう行けないかもしれないけれどなどと言いながら俺の味覚音痴を治そうとしてきたぐらいには自分のバグを知っていたのだから、このとんでもない霊力異常バグの高慢すぎる本歌様だってわかってるはずだろうに。


 はぁ、とため息をつけば目を覚ました後ろの、そのとんでもない霊力異常の山姥切長義が目を覚ましたのか抱えこんでいた手を滑らせて服の中に手を入れてきた。

 もはやこれはいつもの事。

「あんた、いっつも起きるとすぐ俺のからだ触るな…」
 呆れたように吐き捨てると後ろですぅ、と息を吸い込む音が聞こえる。たっぷりと吸い込んでから、ん?ととんでもなく色を帯びた声で耳元で囁いてくるのがとても心地悪い。
「心地よい温度だと思う」
「…あんたの手はいつも冷たいな」
 もぞ、と音を立てると密着させた身体を押し付けるように腕の力を強くするので逃げられはしないし、この男のキツめの木犀の匂いで視界がぐらりと揺れる。



 長義は国広の暖かさを堪能するようにぎゅう、と身体を押し付け、身体中を撫で回して、びくびくと身体を強ばらせる国広の反応を一通り楽しんでいる。
 自分の冷えた手で普段は滑るようで肌触りのいい、今は鳥肌のたった肌をゆっくりと撫で回すように掌全体で愛撫して、そう、繰り返す行為中に自分が国広の白い肌につけたであろう赤い赤い痣に指をくい込ませる。 



「ッ」
 小さく痛みに悶える声を上げる写しの姿がかわいい。
 自分が歪んでいることなどとうに分かっている。
 自分の本丸の個体よりも小さめで目の大きい写しの個体、初めて見た時にはなんとかわいい顔した個体がいるものか、と口から漏れ出てしまい、怪訝な表情をされたのを昨日のように覚えている。

 ただ、俺は自分の本丸の個体のくにひろと、この、分家の本丸のにせものくんだけが好みで、ほかの個体の偽物などどうでもいいのだけれど。
 演練などで鉢合わせたほかの本丸の自分の写しが極めた個体だったり布を被っていたとしてもなんの興味もわかない。
 かわいいとも思ったことがなく、鬱陶しいなどまたそんな感情もわかない。
 本当にどうだっていいのだ。

 こういうことするのもこれと、うちの本丸の個体にだけ。


「あんた、それいつもするけど楽しいのか、俺はものすごく痛いし不愉快なんだが」
 声を震わせて、絞り出される低い声が心地よい。
 うちの個体はこう、あまり、激しくは抵抗してこないので面白くはなく、別に抵抗して欲しい訳では無いのだけれど、不快を露わにする、感情があるこの写しがどうしようもなく愛おしくて、


壊したくなる。


 俺のことをどうしても本歌、とは呼ばないこの個体の口から本歌と言わせたい。

「どうして、俺のことはお前のところの俺を呼ぶように本歌、とは呼んでくれないのかな」
 つぅ、と指の腹で胸の突起を撫で回してみればひァ、と情けない声を上げて肘で俺の腹をつついてくるが、構うことなく指に力を入れて撫で回す。
「ん、っ、あ、やめてくれ」
「どうして、かな?」
 意地悪くずっとそれを繰り返すと浅く呼吸をし始める。夜に入れた薬剤が残っているのか、苦しそうに喘ぎを漏らしそうになる口を噛み締めている。
 綺麗な顔を歪ませ、俺の与える感覚に支配されていると思うと、ゾクゾクする。

「ぅ、あ、あんたは、俺の、本丸のじゃない、から」
「ふぅん、何度聴いてもそう言うよねお前は」
 ぐり、ぐり、と力を入れたり、緩めたりしながら胸の突起を弄り回したところでそこはぷっくりと膨らんで、薄い布であれば浮かせるほどの硬さを持つ。
「俺も、お前の本歌だろうに」
「ぁ、ぁ、あぁ、や、やめ、も、触らないで」
「お前が俺を本歌、と呼んだら辞めてあげてもいいけど、呼ばないだろうから、俺はこのまま昨日の続きをしようかな」

 ふふ、と吐息混じりに笑いながら後ろから抱え込んでいたのをやめ、上から馬乗りになり抑え込みながら身体を撫で回して服をはだけさせる。
 両腕を上げて俺の腕を退けようと懸命に手は動かしているが、力が入らないのか、俺の腕の力に負けるのか、まるで意味が無い。


白い肌に俺が沢山つけた痣が花びらのように散り、綺麗。


綺麗につけた赤い斑点をなぞるように羽織っている浴衣を脱がし、肌を露出させる。
嫌だ、嫌だと体を攀じるのを片手で抑えつけて、その身を侵していく。
「あんた、もう、本当に、いい加減に」
「綺麗だね国広。本当に綺麗だ」
「やめ、」

 声を震わせる唇に指を這わせて、そのまま口内へ滑り込ませる。嫌がって手をつかんではいるが、力が入らず、けほ、と噎せる。
 指の先で舌をなぞるように口の中を暴いて、飲み込めない唾液が彼の頬を伝う。生暖かい感触を楽しんで指を口の中から引き抜くとつぅ、と唾液が伝った。
 涙を翠の目に浮かべながらキッと睨んでは来るが肩で浅く息をし、頬を紅色に染めている。
 ああ、壊したい、

 神域に閉じ込めてしまえば現実の時間よりも長く共に過ごせる。こうして、身体を仕込むのも、神域の中でしてしまえば、長い時間をかけれる。


たった、2日。されど2日。
十分ではない時間。もっともっと一緒にいたい。


一緒にいて、壊して、俺の物にしたい。

 過去に1度、俺だけしか見えないようにしたことを思い出したが、あれはすぐ加州清光にバレて引き剥がされたので、悪い方法ではあった。
 そのあとは自分の本丸に戻された写しが、審神者の会議の時に会った時に、あんたあの時なんてことしてきたんだ、と本気で怒ってきたがこの写しはそんなふうに声を荒らげて怒ることが出来るのか、と少し感心した。

 まあ、うちの個体は確かにそんなことしようにも怒りはしないし、あんたは俺を食糧としか見てないだろと言われ、まあ、そうだね、としか言えなかったのだが。


 長義がじっくりと濡れた指を眺めていると、仰向けにさせ、下敷きにした国広が抜け出そうと動く。
動こうとする国広の首を濡れた手で掴み、少し力を入れる。
 そのまま、なんだ、この、と言いたげに口を開いたところに唇を合わせ、空いた口に舌を入れる。
 ぐち、といやに湿った音を立てて、中を抉るように舌で掻き回す。
 嫌々と逃れようとする顔を手に力を入れ抑えたまま、わざと音を立てて舌で国広の口内を犯し、びくん、と身体が震えたところで離してやると、とろ、とした目で俺を見たあと、はっ、と我に返ったのか、ふざけるな、とでも言いたげな目をする。


 ぐちゃぐちゃになった口を片手で抑え、もう片方の空いた手で俺の体をたん、と叩いてくるが、猫に叩かれたような気分で別に嫌ではない。


「ぅ、ぁふ」
「そう言えば昨日、睡眠薬飲ませる前に沢山飲ませてたね、薬。まだ残っているようだけど、もうやめて欲しいのかな」
「あ、あんたが、こんな事しなければそんなことすら忘れてたんだぞ、くそ、触るなもう、やめろ変態」


「お前好きだよね、口触られるの」
「…そんなふうにしたのはあんただろ」


 口元を抑える手を引き剥がして、強引に指に指を絡め、自分の体を叩く手をもう片方の手で抑えつけて、蕩けた唇にまた自分の唇を重ねる。

 固く閉めて開けようとしない唇にちゅ、ちゅ、と音を立てて、喰らい付いて、その感触に怯え、びく、びく、と震わせる体を見て、とんでもない支配欲に駆られていく。
 閉じた唇に舌を這わせて、ぅ、と薄く口を開いたところで舌を割り入れ、口の中をなぞるように舐め上げる。
 それが嫌なのか絡めた指を離そうとぐっと指に力を入れできたところで、指を放すことなく絡めとり、力の入った指先を遊んでやるとびくり、と反応する。
 くち、くち、と湿った音を立てて、口の中をなぞり、舌に舌を絡めて、ちゅ、っと音を立ててやれば腰が緩りと動き、はァ、と熱い吐息を漏らす。
 意地悪くぺろりと口の端を舐めて、その、浅く呼吸を繰り返し、緩くなった口から唾液をぽつ、ぽつと零す金色で翠の目をした小鳥を視姦する。
 押さえつけていた方の手を離し、国広のかばりと開いた胸元を指の腹でつぅ、と撫でるとひくん、と体を揺らして、先程とは違う深く濁った瞳で俺を見る。


 ゾクッとするような堕ちた目が俺だけを捕らえた。





「あぁ、綺麗だね国広」

 肩に力をかけてまた体を布団へと押し戻し、身体を撫で回して服をはだけさせる。
 嫌々と首をふって服を乱す俺の手に手を重ねてくるがそれには力がなく、俺を興奮させるには十分すぎる行為で、元からコレを触るだけで熱を持つ俺のモノが熱くなっているのを感じる。
 1枚しか着せていない浴衣をほとんどぬがせたような状態にしながら存在を示すように膨らんだ胸の突起をぐり、ぐり、と力を弱めたり強くしながら指先で遊ぶ。

「ぃあ、やめ、痛い」
「まあ、そうだろうね、痛いならたっぷり使って痛くないようにしてあげるよ」
 枕元に置いたままにしてあった中身がだいぶへった桃色の可愛らしい容器の蓋をかぱりと開けると手へと潤滑剤を落とす。ぬちゃぬちゃと手で温めながら、国広の身体へとねとりと落とすと、ひぁぁと悲鳴をあげて体を攀じる。
 この音が嫌いなのか俺の手を止めさせようとしていた手は耳へやられていて頭を抑え込んでいる。
 眉間に皺を寄せ、目を瞑っている。
 面白くなり、わざとぐちゅ、くちゅ、と音を立てながら開いた胸に塗りたくり、腹、首筋などに塗りたくっていく。
 塗りたくったところで、乗り上げていたのから力の入っている国広の脚をつかんで無理やり開かせて脚と足の間に身体を入れ込んだ。
乗り上げている時に気がついてはいたが、国広のそれも少し勃ち上がっていて本人はそれが見られるのが嫌なのか脚を閉じようとぐ、と力を入れている。

 こういったことを致しやすいように下着を付けさせてはいないので、膨らんでしまえばすぐわかるのに、と腹の中でくつくつと笑えば、そういえば、と思い出したように紡ぐ。
「ねえ、偽物くん。この潤滑剤、媚薬入りでね」
 くちゅ、と潤滑剤を手に落として国広の物に優しく触れ撫で回す。ちゅ、ちゅ、と音を立てて愛撫してから、手をするりと下ろし、閉じられた所につん、と指先を当てた。
「そろそろ、また効いてくる頃かなって思うんだけど」
 下の閉じられたところをこじ開けるように指を挿れると身を捩り脚を布団を押し付け上へ這い上がろうとする。

「もっと使った方が痛くは無いと思うんだよね」
 片手で蓋を開けて容器を完全に逆さにし中身をどろどろと国広の股間に垂らしぬちゃぬちゃ音を立てながら中に入れた指を出したり、入れたりを繰り返す。
「ぅ、ぁ、や、あ」
 指の動きに合わせて国広からはかわいい声が漏れるようになってきた所でもう一本指を増やして広げていく。指を中で動かしているくちゅ、と言う湿ったいやらしい音と小さく喘ぐ写しの声、それを犯して、汚して楽しんでいる自分の鼓動が耳を支配する。
 片方で腰をつかんで逃げられないようにしたままナカを指で犯し、指を増やして広げていく。
 なされるがままの身体は強ばっていて痛そうにぐぐもった声も漏らす。

「力を抜いて国広。痛いだけだよ。力を入れていても俺はやめないよ?」
 笑いながら指を奥の方へずぶぶ、と入れてやると敏感な箇所に擦れたのか腰が大きくゆれ大きい声を上げた。
 そのまま引き抜いては何度も入れて、指先でそこを突くように弄ぶ。

「ひッ、いっ、いァ」

 逃げるように脚に力を入れて俺を挟むのでそのまま脚を腰をつかんでいた腕で挟み込んで逃げられなくする。
 たどり着いた奥を何度も、何度も突いてやれば腰がゆる、と動き、がくがくとしてきている。
 国広のそれは完全に勃ちあがり、ふる、と震えている。
 潤滑剤でぬらりと所々光で照らされ、身体が濡れた状態でひくひくと震わせているその姿はいやらしくまた俺のものを膨らませるのには十分過ぎる。


 指を引き抜いてびくりと揺らす身体から手を離し、自分の着ている浴衣の下を乱雑にはだき、下着をずり下ろし、モノを取り出して拡げたソコに先を押し当てると国広の顔は恐怖で歪み、床に敷いた布団をつかんで逃げようとする。
 片手で逃げようとする腰を鷲掴み、力を入れて、俺のものを中へとこじ開けるように挿れ、腰を両手でつかんで一気に貫いた。
 押し込んだ衝撃で目の前の鳴く小鳥は腰を反らせ、びくりと揺れる。

「力抜いて、って言ったよね、俺は」
「ァァあ、ァ、や、あア」
 そのまま腰を使いながら揺さぶり掴んだ腰を逃がさぬように入れ込んだモノで拡げるように中を擦りあげる。生暖かいナカが俺に吸い付くようで心地がよく、擦りあげると写しは嫌がるように上へと上がろうとするので行かせまいと腰を下にさげさせる。
 柔らかな内臓を本体で抉るように引っ掻き回して、それが泣きながら喘ぐのを楽しむ。

 ずぷ、ずぷ、と音が響いて、布の擦れる音と、はァ、はァと喘ぐ声が響いて、獣のように行為を楽しんでいるのかと思うと、自分はなんて狂っているんだろう、とはしたなく口を歪ませて笑った。

 しばらく何度も敏感な場所を擦り上げたことで、いつの間にか国広のソレからは蜜が溢れ、彼の腹を濡らしている。
 はぁ、はぁ、と呼吸を浅くし、俺が与える快感を全身で感じているのか、どこを触っても身体をびくつかせる。
 …かわいい。
「ぅ、ゃ、あ」
「そんなふうに、啼かれると、堪らないな」
 は、は、と自分の呼吸も荒くなっていることに気づいて、もうそろそろ限界になってきたことに気がついて、身体をひくつかせる写しのナカに出してしまいたくなる。


「もう、本当に、堪らない」
 そう呟けば怯えたように這い上がろうとする国広の腰を掴む手に力を込めて逃がさぬように一気に穿いた。
「ゔぁあァ」
「…っ」
 ごぼ、と音を立てて己の熱をナカに吐き出すと、穿いた痛みで大きい悲鳴を上げた写しもびくりと腰を揺らし、こぽ、とまた蜜を吐き散らした。

 ふぅ、と息を吐いてずるり、と自分を引き抜けば自分の出した精がこぽぽ、と国広のナカから溢れ出す。
力の抜けた肢体がふるり、と震えているのを目で楽しむ。
 たっぷりと弄んだソレが俺のものと潤滑剤で濡れて、汚れて、いやらしくて、綺麗。


 はぁ、はぁ、と乱れた呼吸が部屋に響いて、虚ろな目をした写しが俺を見たかと思えばゆっくりと翠の目を閉じて、力の抜けた身体がかくんと動いた。
かわいいかわいいソレが堪らなく俺の欲を増幅させる。

 しばらくの間、気を失った写しの体を撫で回し、一通り肌の感触を楽しんだ後、ぐったりとした体を両腕で抱えて自分の神域で1番霊力の強い浴場に連れていき、ゆっくりと身体を清めていく。
 くったりと力の抜けた肢体は深く眠っているのか、出したものを掻き出すために指を挿れても体を少し動かしただけで目を覚まそうとはせず、ゆっくりと出し入れして、ナカに出したものを出し、丁寧に洗い上げる。

 動きもせず目を閉じたままの写しは綺麗な等身大の人形のように身動ぎもせず、ただただ美しい。
自分を模して作られた刀なだけあって元々が自分と似た違う存在で、それでいて、凛としている顔は今は俺の腕の中で翠の目を閉じたままピクリとも動かない。

 ああ、綺麗だな。と金色の髪に梳くように指をからませ、滑らかな髪を触る。
浴びせた湯でしっとりと濡れ、ぺたりと肌に張り付いていて、またその姿もそそる。
目を閉じていればまだ幼い顔で、長い睫毛。

 自分とは違った個体で、自分とは違う刀で。

 同じ名前を持っていて別の刀。


 自分の腕に寄りかかったまま、意識を飛ばしているそれが、愛おしくて、たまらなくて、また食らいつきたくなる。
 薄く開いた口を見ながら、ごくりと喉を鳴らし、濡れた写しを見る。
 …まあまた目が覚めたら体を暴いて、俺を覚えさせて、俺のものを全て受け入れられるように身体を仕込んでいこうか。

 全身を隅々まで丁寧に清めあげればまた何も知らぬ体に戻る。

 服を着せて、髪を乾かし、閉じた口をこじ開けてもっと深く眠れるように薬を含ませ、飲み込ませる。
 こくん、と音を立てて飲み干せば、少し眉間に皺を寄せはしたが、それだけで目を閉じたまま動かない。
動かない写しを抱えて、整え直した布団の上に寝かせ
、そのまま後ろから抱えて込んで彼の温かさを感じながら、また眠りへと落ちていく。





 ぱちっ、と目を開けば銀髪の男が後ろから俺を抱きしめている。
 最早いつものこと。
 昨日も、こうして起きたような気がする。
 起こさぬように、目を閉じようか、とも迷っていると…起きているくせに、とくすくすと笑い、また俺の体を撫で回すのだ。


これで、何度目の、朝を迎えたのだろうか。



…逃げられない。





 閉じ込められたまま、彼の神域で何度目かの朝を迎えて、何度も逃げ出してはその度に捕まえられる。
何度逃げてもどこへ逃げても必ずすぐ捕まえられる。
逃げることは諦めぬ、何度も霊力食わされてたまったものじゃない


 吐き出せれば楽になるのに、この体は大量に吸い込まないと他の刀から受けた霊力を吐き出せない。
胃に溜まっていくばかりで苦しい。

 ふと、目を覚ましたのは夜。
長義が後ろから『いつも通り』、腕を回して抱え込んで寝ていて、起こさぬように抜け出すと、閉じられた障子を開ける。部屋の隅で焚かれた灯りで自分が窓に反射して見えた。


 目が少し青く染まり、髪の色が薄くなっているような気がして、背筋がぞくりと震える。

 ふと、いつの間に起きたのか、後ろには長義。後ろから自分を抱え込むように腕を這わせて顎を掴むように首の根を掴んで、くい、と上へあげて顔をぴたりと寄せる。

「ああ、俺に似た色になってきたね…国広?」
 はしたなく口端を吊り上げてくつくつと笑う。
耳元で囁くように笑う男が怖く、逃げ出そうにも、いつの間にか抱え込まれた体には力が入らない。

「俺なら、お前を何度も愛してあげられるのにね、可哀想、ねえ、くにひろ」

 指を開いた胸元に這わせながらねっとりと声色を落として、自分を蝕み続ける男が、俺は怖い。
 そのまま、撫で回しながら、服を脱がしていくそいつが窓越しに恐怖に歪ませる自分の瞳と目を合わせて、にこりと笑うのだ。



 また始まった、また、ソレが始まった。








 これはおしまい。まためがさめたら。